私がイノシシ罠猟で使う刃物類

西表島では狩猟免許所持者が百名以上おり、皆さん、それぞれ使う道具やこだわりがあるかと思います。
狩猟で使う刃物で代表的な道具に山鉈があり、特に西表島では昔からヤンガラシ(石垣ではヤマンガラス)と呼ばれる山鉈を皆さん共通して使ってます。
ヤンガラシ一本でほとんどの作業をこなす方もいれば、私の場合は効率や時間短縮を考え適材適所でいろんな道具を選定し、使用します。

私がイノシシ罠猟で使う不動の刃物。

1.Silky(シルキー)ツルギ万能200
2.池村鍛冶屋 ヤンガラシ 西表島仕様
3.モーラ・ナイフ 748MG

の鋸は罠で使う跳木(チィボ )を伐り出す時に使用。また、穴を掘る時に土の中の根もこの鋸で切ります。
先端が細いのを使う理由としては、土の中の根を切る時に抵抗が少ないため。

の山鉈(ヤンガラシ)は、払い、枝払い、罠を設置する際の穴掘り、罠で使用する跳ね木の枝葉の切り落とし等、用途は広いです。
これに似た刃物で山刀や剣鉈がありますが、ヤンガラシの場合は先端が尖ってはいますが幅広く、何かを刺す目的ではなく土を掘るのにちょうどよい形状をしてます。
イノシシ猟では使用頻度が高い必ず携行する道具です。
以前は、島の金物屋さんで手軽に買えたのですが、ヤンガラシはもう置いてません。
入手するには石垣島に現在一軒しかない最後の鍛冶屋、池村鍛冶屋さんからしか買えないと思います。沖縄県の中でも最後の手打ち鍛冶屋さんです。

のナイフは止め刺し用です。
刃渡り14.8cmと長めなので、止め刺し専用で使用してます。
罠の場所が近くで捕れたイノシシは、できるだけ生かした状態で運び出すので、ナイフの使用は帰ってからが多いです。
掛かった罠の場所が遠く、40kgを超える個体で、しかも2頭以上捕れた時などは、山の中で止め刺しをして運ぶこともあります。
そのためナイフも必ず携行します。

その他に、罠を掛ける材料で小枝(グーシャン)を使うのですが、私の場合は剪定バサミを使って伐り出してます。
刃物以外で猟に持って行く道具は、罠、金槌、ペンチ×2、ステン1mm針金、足を括るロープ、担ぐベルトなどです。